ネカマ(女性を装った男性)は、待機メッセージにおいても独特の傾向を見せます。以下は、多く見られる特徴をまとめたものです。
「Fカップです♡」など、身体的特徴や性に関する情報を必要以上に書き込み、自分が“本物の女性”であることを証明しようとします。実在の女性は、初対面の段階でそこまで性的な自己開示をすることはあまりありません。
「18歳女子だけで話そ♡」「Mの主婦の方入ってきてください。」「中学生の娘がいるママ話そ〜」など、“同性を呼び込む体裁”をとって待機します。これは、男性として待機しても女性が来ないため、自分も女性であるふりをして、女性を騙して接触しようとするパターンです。 そして、そういった待機メッセージには、また別のネカマが入室してしまうでしょう。つまり、ネカマがネカマを呼び、ネカマ同士でなりきり会話が始まるという、奇妙な構図が生まれるわけです。何かの喜劇のような空間──ネカマをする前に、少しだけ立ち止まって冷静に眺めてみましょう。
さて、女性ユーザーはこちらに書いた通り、全体の約16%です。さらに、その多くは男性との会話を目的に訪れています。仮に「女性同士でも会話したい」という人が1割程度だとすると、実際にチャットの相手として成立するのは、全体のわずか1.6%に過ぎないことになります。つまり、ネカマが「女性同士の会話」を狙って近づく作戦は、一見うまくいきそうで、実はほとんど効果がないどころか逆効果になる可能性もある、という点にも注目してください。
語尾に「〜だょ♡」「〜なの♡」「いっぱい甘やかして♡」など、テンプレート的な女の子口調を多用します。実在の女性であればもっと文体や表現にばらつきがあるはずですが、ネカマは“ウケのいい女像”を演じているため、不自然な甘さや統一感が出がちです。これを使ったからと言ってネカマであると断定するわけではありません。不自然なまでに「女の子らしさ」を強調した文体には注意が必要です。
「エッチな動画で私をドキドキさせて♡」など、一見すると受け身で女性的な口調ですが、実質的には“見せてほしい”という男の要求です。 これは、女性のふりをしてエロ画像や動画を集めようとする典型的なパターンです。収集目的のネカマである確率が極めて高いので注意しましょう。
「私の動画ほしい人いますか?」「顔出し動画 paypayで」など、販売目的や外部サービスに誘導する内容もネカマに多く見られます。これはもはや“性別の詐称”というより、詐欺的な収益行為が目的です。 絶対に応じるべきではありません。
これらの特徴がすべてネカマであることを意味するわけではありませんが、複数が当てはまる場合は注意を払い、安易に信じ込まない姿勢が重要です。チャット開始前の待機メッセージからでも、相手の“目的”や“不自然さ”はある程度読み取れるはずです。ネカマを喜ばせて活動を助長させないように注意しましょう。